水虫は白癬菌、他にはカビってどんなのがある?

水虫は足に白癬菌と言うカビの一種が繁殖することで発生します。
角質の奥に入り込んでかゆみを伴う症状があります。
薬での治療を必要としますが皮膚の奥に入り込むため死滅させることが困難です。

カビは温暖で多湿のところに繁殖する真菌類でキノコや酵母と同じ仲間です。
乾燥しているところでは見られませんが、湿度が65%以上になると繁殖するようになります。
自然界で確認されているだけでも45000種類もあります。
色も黒、赤、緑、黄色、小豆色などさまざまです。キノコもたくさんの種類がありますが、カビも同じようにいろいろと存在しています。
人に害のあるものや有用なものまで多種多様です。条件さえ合えばかなりのスピードで繁殖するため注意が必要です。

カビは目に見えない単細胞の生物なので微生物と呼ぶことができます。
生育するためには栄養素が必要です。そのため有機物にしか繁殖しません。
お風呂などで見られるのはタイルの目地や排水溝などです。洗い流した人の皮膚組織がたまりやすいところで、栄養素を得ることができます。

カビの中には水虫や吸い込むことでアレルギー反応を起こすような人に害のある種類もあります。
アトピー性皮膚炎や喘息の原因とも言われていて注意が必要となります。
食物に繁殖するようなタイプも体に影響を及ぼす恐れがあるため見つけたら食べないで捨ててしまいましょう。
その時にも飛び散らないように何かに包んで捨てることをおすすめします。胞子が飛び散ることで広い範囲で繁殖するきっかけになってします。

害を及ぼすだけではなく良いカビも存在しています。
納豆やお酒、醤油などの発酵食品は全て真菌を使って作られます。
最も有名なのはチーズでしょうか。ブルーチーズやカマンベールチーズなどはカビを有効に利用した食品の一部です。
全てのカビが体に悪いわけではなく発酵と言う工程にはなくてはならない種類も存在しています。
中には現在でも使われている抗生物質なども発明の一つです。

人に良いカビってどんなカビ?

カビというと、水虫の原因となる白癬菌やガンジダなど人間にとって害のある存在を思い浮かべがちです。
あるいは、汚染・不衛生な環境などどちらかというと悪いイメージを抱きやすいかもしれません。
ですが、全てのカビが人類にとって害のあるカビかというとそうではありません。
普段の生活の中でも、我々はカビのお世話になっていることが多いのです。
そもそも、カビは現在確認されているだけで非常に多くの種類が確認されています。

カビとは非常に大きなグループに属する微生物の総称です。
その中には、アレルギーなどを引き起こすものもあれば、我々にとって有用な良いカビもあります。
種類も生息環境も様々で一般的にジメジメしたほうを好むと思われがちですが、乾燥を好むものも存在しています。
人類にとって最も彼らの恩恵を受けたのは医療界だと考えられます。

例えば、アオカビから分離されたペニシリンは多くの感染症から人々を救いました。
梅毒や髄膜炎菌などに対して非常に有効な治療薬となっています。
ペニシリン以外にも、グリセオフルビン(抗真菌薬)など多くの抗生物質が発見され、医療現場で使用されました。
その結果、これまでなら治療に時間がかかったり、あるいは不治の病だったものが容易に完治するようになりました。
日本では、これまでなら命を落としていたであろう人達が、病気から回復できるようになり、日本人の寿命も大きく伸びました。

また、食品業界でもカビが有用微生物として使われています。
例えばわが国ではニホンコウジカビが重要な存在です。
日本食に欠かすことのできない、醤油、味噌、日本酒などの製造に必要なコウジは、このニホンコウジカビを用いて製造されます。
このコウジが無ければ、今のような和食は存在しなかったのかもしれません。